2026年1月4日日曜日

第48回A問題 問28 心肺機能停止傷病者へのアドレナリン投与時の変化について、心拍再開が期待できるのはどれか。

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28 心肺機能停止傷病者へのアドレナリン投与時の変化について、心拍再開が期待できるのはどれか。1つ選べ。

1 体温が低下する。

2 心室細動で振幅が大きくなる。

3 呼気二酸化炭素分圧が減少する。

4 PEAでQRS波形の幅が広くなる。

5 PEAでQRS波形の数が減少する。


解答 2 11版P.479



【オリジナル解説】


正解は 2 心室細動で振幅が大きくなる。 です。

救急救命士が行うアドレナリン投与の目的は、強力なα受容体刺激作用による末梢血管収縮です。これにより、大動脈圧を上昇させ、心臓への血流(冠灌流圧)を増やすことで心拍再開を目指します。


各選択肢の解説

  • 1 体温が低下する。

    誤り。アドレナリン投与そのもので体温が低下することはありません。

  • 2 心室細動で振幅が大きくなる。(正解)

    正しい。アドレナリンによって冠血流が増加すると、心筋の酸素状態が改善され、細かく弱かった心室細動(微細なVF)の振幅が大きく、粗い波形(粗大なVF)に変化します。この状態は電気的除細動が成功しやすい兆候であり、心拍再開(ROSC)への期待が高まります。

  • 3 呼気二酸化炭素分圧($EtCO_2$)が減少する。

    誤り。心拍再開が近づくと、全身の血流が改善して肺へ運ばれる二酸化炭素が増えるため、$EtCO_2$上昇します。急激な上昇は心拍再開のサインとして非常に重要です。

  • 4 PEAでQRS波形の幅が広くなる。

    誤り。QRSの幅が広くなる(ワイドQRS)のは、心筋の伝導障害や重篤な酸血症、低酸素状態の悪化を示唆する悪化の兆候です。

  • 5 PEAでQRS波形の数が減少する。

    誤り。波形の数(心拍数)の減少は、心停止へ向かう過程(心静止への移行)であり、心拍再開を期待できる変化ではありません。

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プロフィール

  某政令指定都市 指導救命士 指導係長を経て救命士王となる。