1 51歳の女性。ステーキ店で食事中、突然、喉を押さえながら苦しみ出し卒倒したため、日撃者が救急要請した。目撃者が口頭指導により胸骨圧迫を実施し、AEDが装着されていた。
救急隊現場到着時、目撃者による胸骨圧迫が行われており、傷病者の反応はなく、口腔内から肉片が出ているのを認める。
次に行う対応はどれか。1つ選べ。
1 呼吸・脈拍の確認
2 通報者への状況聴取
3 気管内チューブの準備
4 喉頭鏡。マギール鉗子による異物除去
5 装着されているAEDから救急隊AEDへの変更
解答 1
正解:1(呼吸・脈拍の確認)
解説
救急隊が心停止(疑い)の現場に到着した際、たとえ目撃者が胸骨圧迫を行っていたとしても、救急隊員自身が**「実際に心停止状態であるかどうか」**を客観的に判断することが、すべての処置の出発点となります。
生存の兆候の評価(手順の遵守) 救急隊は、バイスタンダー(目撃者)の処置を一時中断させ、10秒以内で「反応の確認」「死戦期呼吸を含めた呼吸の観察」「頸動脈拍動の触知」を同時に行います。
状況判断と次のステップ この「確認」の結果、心停止と判断して初めて、異物除去(選択肢4)や高度な気道確保(選択肢3)といった具体的な蘇生処置へと進むルールになっています。
選択肢4(異物除去)が「次」ではない理由
確かにこの症例では窒息が原因である可能性が極めて高いですが、救急隊としての標準的なプロトコル(手順)では、**「評価(呼吸・脈拍確認)」→「判断」→「処置(異物除去)」**という流れを飛ばすことはできません。
まずは「本当に心停止か?」を**1(呼吸・脈拍の確認)**で確定させる。
その直後に、気道に異物が見えているため、速やかに**4(喉頭鏡・マギール鉗子による異物除去)**を行う。
という順序になります。
まとめ:現場活動の優先順位
救急救命士の国家試験等の理論的な組み立てでは、以下の順序が鉄則です。
評価: 意識・呼吸・脈拍の確認(10秒以内)
CPRの継続: 心停止であれば直ちに胸骨圧迫再開
原因へのアプローチ: 直視下での異物除去(マギール鉗子など)
高度な気道管理・静脈路確保など
実際の現場では反射的に器具を手に取りたくなりますが、試験問題やプロトコル上は「まず自分たちの目で評価する」ことが最優先の正解となります。
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