4 最も酸素飽和度の低い血液が流れる血管はどれか。1つ選べ。
1 頸動脈
2 肺動脈
3 冠動脈
4 大動脈
5 腎動脈
解答 2 11版P.98
【オリジナル解説】
1. なぜ「肺動脈」が最も酸素が低いのか? この問題の最大のポイントは、「動脈という名前=酸素が多い血液(動脈血)」という思い込みを捨てることにあります。 循環の基本ルール: 動脈: 心臓から「出ていく」血管。 静脈: 心臓へ「戻ってくる」血管。 酸素の状態による分類: 動脈血: 酸素をたっぷり含んだ鮮紅色の血液。 静脈血: 全身で酸素を使い切り、二酸化炭素を多く含んだ暗赤色の血液。 全身の組織で酸素を配り終えた「最も酸素飽和度の低い血液(静脈血)」は、上・下大静脈を通って右心房に入り、右心室へと送られます。その後、**心臓から肺へ向かって「出ていく」際、その血管の名前は定義上「動脈」となります。これが「肺動脈」**です。 つまり、肺動脈の中を流れているのは、ガス交換を行う前の「ドロドロの静脈血」なのです。 2. 各選択肢の分析 選択肢2:肺動脈(正解) 全身から戻ってきた二酸化炭素の多い血液が、肺で酸素をもらう直前の状態です。酸素飽和度は約75%程度まで低下しています。 選択肢4:大動脈(誤り) 肺で酸素をたっぷりもらい、心臓(左心室)から全身へ送り出される直前の「最も酸素が豊富な血液(動脈血)」です。 選択肢1:頸動脈(誤り) 大動脈から分岐し、脳へ酸素を送るための血管です。当然、酸素飽和度は高い状態です。 選択肢3:冠動脈(誤り) 心筋(心臓の筋肉)そのものに酸素を送るための血管で、大動脈の根元から分岐します。非常に新鮮な動脈血が流れています。 選択肢5:腎動脈(誤り) 腹部大動脈から分岐し、腎臓へ血液を送る血管です。これも動脈血が流れています。
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