40 聴診法でコロトコフ音が消失する際の血圧計の値が示すのはどれか。1つ選べ。
1 脈圧
2 静脈圧
3 平均血圧
4 収縮期血圧
5 拡張期血圧
解答 5 11版P.338
【オリジナル解説】
正解は 5 拡張期血圧 です。
聴診法(水銀血圧計やアネロイド血圧計を用いた測定)において、コロトコフ音の変化は血圧の値を特定する重要な指標です。
コロトコフ音と血圧値の関係
マンシェット(カフ)を加圧して動脈を一度遮断した後、ゆっくりと減圧していく過程で聞こえる音が「コロトコフ音」です。
収縮期血圧(最高血圧): 減圧を始め、カフの圧力が心臓の収縮期の圧力よりも低くなった瞬間、血液が流れ始めて最初に聞こえる「トッ、トッ」という**澄明な音(第1点)**が聞こえた時の値です。
拡張期血圧(最低血圧): さらに減圧を続けると、音の性質が変化(音がこもるなど)し、最終的に**音が消失(第5点)**します。この音が聞こえなくなった瞬間の値が拡張期血圧です。
各選択肢の解説
1 脈圧 収縮期血圧と拡張期血圧の**「差」**のことです(収縮期 - 拡張期)。
2 静脈圧 静脈内の圧力のことです。一般的な血圧測定(動脈血圧測定)で測るものではありません。
3 平均血圧 1回の心周期の間における血圧の平均値です。計算式は「拡張期血圧 +(脈圧 ÷ 3)」で求められます。
4 収縮期血圧 コロトコフ音が**「聞こえ始めた」**時の値です。
5 拡張期血圧(正解) コロトコフ音が**「消失した」**時の値です。
救急現場でのポイント
騒がしい救急現場や救急車内では、音が聞き取りにくいことがあります。その場合は、聴診器を使わずに橈骨動脈を触知しながら測る**「触診法」を用いますが、触診法では「収縮期血圧」しか測定できない**(拡張期血圧はわからない)という点は、国家試験でも非常によく狙われるポイントです。
救急救命士として、聴診法と触診法の限界を正しく理解しておくことは、正確な病態把握に欠かせませんね。
0 件のコメント:
コメントを投稿