9 体表から触知できる下半身の解剖学的指標で、最も外側で確認できるのはどれか。1つ選べ。
1 恥丘
2 大転子
3 腸骨稜
4 坐骨結節
5 恥骨結合
解答 2 11版P.62
【オリジナル解説】
1. 各選択肢の部位と位置関係の解説 選択肢2:大転子(だいてんし) 【正解】 大転子は大腿骨の上端の外側にある大きな突起です。股関節を横から触った際に、最も外側に張り出している骨の膨らみであり、体表から容易に触知できます。骨盤そのものではなく大腿骨の一部ですが、下半身の解剖学的指標の中で最も側方に位置します。 選択肢1:恥丘(ちきゅう) 【誤り】 恥骨結合の前面を覆う皮下脂肪の多い隆起のことであり、体の**「前面中央」**に位置します。 選択肢3:腸骨稜(ちょうこつりょう) 【誤り】 いわゆる「腰骨(こしぼね)」のことで、骨盤の上縁です。外側に位置していますが、大転子はさらにその下方で、より外側に張り出しているため、「最も外側」ではありません。 選択肢4:坐骨結節(ざこつけっせつ) 【誤り】 椅子に座ったときに座面に当たる骨です。骨盤の最下部にあり、位置としては**「後下方」**になります。 選択肢5:恥骨結合(ちこつけつごう) 【誤り】 左右の恥骨が前面で合わさる部分です。体の**「前面正中(真ん中)」**に位置します。 2. 救急救命士試験における臨床的意義 なぜ大転子が重要なのか、現場の視点で整理しましょう。 骨盤骨折・大腿骨近位部骨折の評価: 高齢者が転倒した際、この「大転子」を直接打撃することが多いです。大転子付近に痛みがある場合、大腿骨頸部骨折などを疑う重要な指標となります。 大転子部を受傷すると高齢者に大腿骨頸部骨折が認められることが多い。 観察ポイントとして①下肢長差の有無②内旋又は外旋の有無③足背動脈触知の有無が挙げられる。 膝を曲げての搬送の方が痛みを軽減する場合もあり、その場合は①②は確実に観察できないが傷病者に寄り添った活動を心がける必要がある。
外傷の骨盤骨折に使用される骨盤ベルトは大転子部である。腸骨稜ではないことに注意、思ったより下の方である。
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