101 止血に必要な血液の成分はどれか。1つ選べ。
1 赤血球
2 血小板
3 好酸球
4 好塩基球
5 リンパ球
解答 2
【AIによる解説】
第101問は、血液の成分とその機能に関する基礎生理学の問題です。血液には大きく分けて「液体成分(血漿)」と「細胞成分(血球)」があり、それぞれが生命維持に不可欠な役割を担っています。
解説:止血の主役「血小板」
正解は2です。
血管が損傷して出血が起こると、体は止血という反応を開始します。そのプロセスで最初に活躍するのが血小板です。
2 血小板(けっしょうばん):
血管の壁が傷つくと、そこへ血小板が集まってきて粘着し、傷口を塞ぐ「かさぶた」の元(一次止血)を作ります。その後、血漿中の凝固因子が働いて網目状の膜(フィブリン)を作り、さらに強固に固めます(二次止血)。
※血小板が減少すると、ぶつけた覚えがないのにアザができたり、鼻血が止まりにくくなったりします。
他の選択肢の分析(それぞれの役割)
1 赤血球:
ヘモグロビンを含み、全身の細胞へ酸素を運び、二酸化炭素を回収するのが主な役割です。止血機能はありません。
3・4・5(好酸球、好塩基球、リンパ球):
これらはすべて白血球の仲間です。主な役割は「免疫(生体防御)」であり、体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物と戦います。
好酸球: アレルギー反応や寄生虫感染に関与します。
好塩基球: アレルギー反応(ヒスタミンの放出など)に関与します。
リンパ球: T細胞やB細胞などがあり、抗体を作ったりウイルス感染細胞を攻撃したりします。
救急救命士としての臨床的視点:止血の3要素
現場で出血を制御する際、生理学的な「止血」が正常に行われるためには、以下の3つの要素が整っている必要があります。
血管の反応: 傷ついた血管自体がギュッと縮んで血流を減らすこと。
血小板の働き: 傷口に集まって物理的に塞ぐこと。
凝固因子の働き: 血液を固めるタンパク質(フィブリノーゲンなど)が網を作る。
【重要:凝固不全(死の三徴)】
重症外傷の現場では、大量出血に伴い「体温低下」「代謝性アシドーシス」「凝固障害」が起こり、血が非常に固まりにくくなります(死の三徴)。救急隊が保温を徹底するのは、この血液を固める働き(酵素反応)が低温では十分に機能しなくなるのを防ぐためでもあります。
「なぜ保温が必要なのか」をこの止血のメカニズムと結びつけて理解しておくと、現場での処置に根拠が持てるようになります。
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