12 ガス漏洩事故の現場で先着隊が最初に確認すべきことはどれか。1つ選べ。
1 傷病者数
2 搬送経路
3 救助者の安全
4 傷病者の緊急度
5 救護所の設置場所
解答 3
【AIによる解説】
第12問は、特殊災害(CBRNE災害)や危険物事故における現場活動の鉄則を問う問題です。
解説:現場活動の優先順位
正解は3(救助者の安全)です。
ガス漏洩、火災、化学物質流出などの特殊な現場において、救急隊や救助隊がまず最初に行うべきことは、自分たちの安全確保(セルフ・セーフティ)です。
3 救助者の安全:
ガス漏洩現場では、爆発のリスクや、目に見えない毒性ガス・窒息性ガス(酸素欠乏)による二次災害のリスクが極めて高いです。
救助者が倒れてしまえば、救助活動そのものが継続できなくなるだけでなく、さらに多くの救助リソースを消費することになります。
そのため、「風上から接近する」「検知器で危険濃度を確認する」「適切な個人用防護具(PPE)を着用する」といった安全管理が、すべての活動の出発点となります。
他の選択肢の優先度
これらはすべて重要な項目ですが、「安全が確保された後」に行うべきことです。
1 傷病者数 / 4 傷病者の緊急度:
これらは「A(Assessment:評価)」や「T(Triage:トリアージ)」の段階で行います。安全が確認できない区域(ホットゾーン)に未防護で入って確認してはいけません。
2 搬送経路 / 5 救護所の設置場所:
これらは現場管理(マネジメント)の一部ですが、安全なエリア(グリーンゾーン)を特定した後に決定します。
救急救命士としての臨床的視点:CBRNE災害の基本
ガス漏洩を含む特殊災害では、以下の「3つのS」を意識することが教本でも強調されています。
S:Safety(安全確保)
自分(Self)
現場(Scene)
傷病者(Survivor)の順に守ります。
S:Size up(状況把握)
何が起きているか、漏れているガスは何か(物質特定)を確認します。
S:Send(情報伝達)
応援要請や、病院への警戒情報を送ります。
現場でのポイント:
「現場に到着して、倒れている人が見えたからといって、すぐに駆け寄らない」のが鉄則です。「なぜその人は倒れているのか?」を考え、目に見えないガスによる二次災害を常に疑う姿勢が、救急隊員としての生存率を高めます。
「まず自分たちの安全、次に現場の安全、最後に傷病者の安全」という優先順位は、国家試験において非常に頻出の考え方です。
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