17 アネロイド血圧計を用いて聴診法で測定する時、最初に行うのはどれか。1つ選べ。
1 排気バルブを閉める。
2 上腕を心臓の高さにする。
3 マンシェットを加圧する。
4 上腕動脈に聴診器を当てる。
5 上腕動脈の位置を確認する。
解答 2
【AIによる解説】
第17問は、血圧測定(聴診法)の基本手順に関する問題です。正確なバイタルサイン測定は、救急現場での病態判断の出発点となります。
解説:血圧測定の正しい手順
正解は2(上腕を心臓の高さにする)です。
血圧を正確に測るためには、物理的な条件を整えることが先決です。
2 上腕を心臓の高さにする:
血圧計で測っているのは、血管にかかる圧力です。「心臓の高さ」と「測定部位(上腕)」の高さを合わせることは、重力による誤差(水柱圧の差)を排除するために、測定の準備段階として最初に行うべき極めて重要なステップです。
腕が心臓より低いと血圧は高く、心臓より高いと血圧は低く出てしまいます。
他の選択肢の順序(一般的な測定の流れ)
選択肢にある動作を、正しい手順に並べ替えると以下のようになります。
2 上腕を心臓の高さにする(環境の調整)
5 上腕動脈の位置を確認する(マンシェットや聴診器を当てる位置を特定する)
(マンシェットを巻く)
4 上腕動脈に聴診器を当てる
1 排気バルブを閉める
3 マンシェットを加圧する
(排気してコロトコフ音を聴取する)
救急救命士としての臨床的視点:現場での注意点
救急現場では、病院内のように理想的な姿勢で測定できないことも多いですが、以下の点に留意します。
姿勢の影響:
傷病者が座っているか、寝ているかを確認し、常に上腕が右心房の高さに来るよう調節します。
適切なマンシェット(カフ)サイズ:
マンシェットが細すぎると血圧は高く、太すぎると低く測定される傾向があります。救急車には成人用だけでなく、小児用や肥満者用のカフを備えておく必要があります。
触診法の併用:
周囲の騒音が激しい救急現場では、聴診法だけではコロトコフ音が聞き取れないことがあります。まず「触診法」で収縮期血圧の目安をつけてから聴診法を行うことで、過剰な加圧を防ぎ、より確実に測定できます。
自動血圧計の限界:
救急車に搭載されている自動血圧計は便利ですが、「不整脈(心房細動など)」や「ショック状態(低血圧)」、「搬送中の振動」がある状況ではエラーが出たり、不正確な値になったりすることがあります。その際は、この問題にあるような手動の聴診法や触診法が最も信頼できる手段となります。
まとめ:
「血圧測定は、まず高さ(心臓の高さ)を合わせることから」というルールを徹底しましょう。
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