26 貧血により生じる症候はどれか。1つ選べ。
1 発熱
2 徐脈
3 息切れ
4 顏面紅潮
5 皮膚黄染
解答 3
【AIによる解説】
第26問は、貧血による身体症状(症候)に関する問題です。血液中のヘモグロビンが減少した際に、体内でどのような代償作用や欠乏症状が起きるかを理解しているかが問われています。
解説:貧血の主な症候
正解は3(息切れ)です。
貧血の本態は、血液の酸素運搬能力が低下することです。
3 息切れ:
全身に酸素を運ぶヘモグロビンが不足するため、わずかな動作でも体が酸素不足を感じ、それを補おうとして呼吸が荒くなります。同様の理由で頻脈(動悸)も起こります。心臓と肺を必死に働かせて、少ない酸素を補おうとする体の防衛反応です。
他の選択肢の分析
1 発熱:
貧血そのもので熱が出ることは稀です。発熱は主に感染症や炎症、悪性腫瘍などで見られます。
2 徐脈:
前述の通り、酸素不足を補うために心拍数は増えるため、むしろ頻脈になります。
4 顔面紅潮:
貧血では血液の色(赤み)が薄くなるため、顔面や結膜は蒼白になります。紅潮は発熱や多血症、アルコール摂取などで見られます。
5 皮膚黄染(黄疸):
皮膚が黄色くなるのは、主に肝機能障害や溶血性貧血(赤血球が壊れる特殊な貧血)で見られますが、一般的な貧血の主症状ではありません。
救急救命士としての臨床的視点:現場での観察ポイント
救急現場で貧血が疑われる傷病者(ふらつき、倦怠感、倒れたなど)に接した際は、以下の部位を観察します。
眼瞼結膜(がんけんけつまく)の蒼白:
下まぶたをあっかんべーの形に引いて確認します。通常は赤い結膜が白っぽくなっていれば、貧血の強い示唆となります。
起立性低血圧(体位性頻脈):
急な出血(消化管出血など)による二次的な貧血の場合、寝ている状態から座らせたり立たせたりすると、急激に血圧が下がり頻脈になります。
随伴症状からの原因推測:
黒い便(タール便)が出ていないか? → 胃潰瘍などの消化管出血
月経量が多くないか? → 婦人科的疾患
激しい腹痛はないか? → 異所性妊娠の破裂や腹部大動脈瘤などの内出血
まとめ:
「貧血 = 酸素不足 = 補うためにハァハァ(息切れ)とドクドク(頻脈)」というセットで覚えておきましょう。
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